出産予定日当日〜陣痛で目覚めてそのまま入院③〜

妊娠

こんにちは、だいこです。

前回、第一子を自然分娩で出産した時の陣痛で病院に移動した時の話、出産予定日当日〜陣痛で目覚めてそのまま入院②〜を書きました。

今日はその続きを書きます。

出産した病院は、旗の台駅の昭和大学病院。

ほとんどの方が無痛分娩を希望されるそう。

日本で初めて無痛分娩を取り入れた病院らしい。

一方私は「自然分娩で陣痛を体験してみたい」などと、アトラクション感覚でいました。

この後、想像以上に過酷で、出産て本当に命懸けなんだと学びます。

さて、出産予定日の朝6時から陣痛が来て、夕方5時には病院に入院した私。

初めはまだ立って陣痛に耐える余裕もあった。

リラックスするためにCDを持参するよう言われていたので、プレイヤーを借りて音楽を聴きながら陣痛に耐えていた。

5時間経ち、夜10時になると助産師さんがLDRに来て、

「明日の朝7時に医師が診察しますから、それまで今夜はここで様子を見ましょう。電気暗くしますね」

と言って、間接照明に落として部屋を出て行ってしまった。。。

え。今夜私ここに泊まるの?この状態で?

半信半疑でいるけど、陣痛は止まってくれない。

相変わらず5〜15分間隔でくる陣痛。

LDRのベッドの上でそれに耐える私。

初めのうちは立って、動き回って、陣痛促進とか考えてたんだけど、

徐々に立ってるのも辛くなってきて、ベッドの上へ。

流れていたはずの音楽もいつの間にか終わっていた。

ロングブレスでイキミ逃しする事も出来なくなってくるんだね。

例えるならば、嘔吐する時、我慢したいのに、出来れば静かに吐きたいのに、

その気持ちとは裏腹に激しくオエっ!って胃が波打って吐いちゃうじゃない?

あんな感じ。

静かにスルスル〜っと下に赤ちゃんが降りてきてくれればいいのに、

何故か激しく下腹部?膣?肛門?辺りがぐわわぁーんとジェットコースターのように力強く押されて、

その勢いについて行かれなくて、冷静にロングブレスなんて出来ない感じ。

私は陣痛の波に合わせて絶叫する事で、耐えていました。

思い出すだけで、陣痛が来ちゃいそうな位、苦しかった。

夫に経過報告とか電話とかする余裕もなかった。

深夜2時辺りになると5分間隔で陣痛が来てたような。

朦朧とする中、激しく襲ってくる陣痛。

それに耐えるように絶叫する私。

波が過ぎると瞬時にイビキをかいて寝ている私。

5分おきにそんな事を夜中中してて、朦朧としてるのにイビキをかいてる事に気がつける感覚。

不思議な時間だった。

両隣のLDRからも陣痛に耐える声が聞こえてくる。

片方の人からは産声が聴こえてきた。

「産まれたんだ…」と思った。感動する余裕など無かった。

「あとは私か、もう1人の人か。私が先に産むぞ!」

なんて変な気合を入れていた。

一方で、いつ終わるのかわからない陣痛に耐え、しかもLDRに私1人で。

「私、今何に叫んでるんだっけ?やめられるならやめたい。でももう止められない。誰かー!!誰か来てーーー!!孤独で寂しいよーーー!!」

そんな気持ちで叫んでいた。

激しく叫ぶとたまに助産師さんが来てくれて、腰をさすってくれたり、テニスボールを膣と肛門の間辺りに当ててくれたりしてくれた。

神様に思えた。

陣痛の合間に何度も何度も助産師さんに「ありがとう」を言った。

気の遠くなるような、いつ終わるかわからないような長い夜も明けた。

背後にある大きな窓が明るくなるのを感じ、朝日が出てきたのを背中で感じる。

「やった!やっとだ。やっとお医者さんに診てもらえる!」

引き続き陣痛に悶えながらも、心の中でそう思った。

続きます…

タイトルとURLをコピーしました