こんにちは、だいこです。
前回、第一子を自然分娩で出産した時の陣痛で病院に移動した時の話、出産予定日当日〜陣痛で目覚めてそのまま入院②〜を書きました。
今日はその続きを書きます。
出産した病院は、旗の台駅の昭和大学病院。
ほとんどの方が無痛分娩を希望されるそう。
日本で初めて無痛分娩を取り入れた病院らしい。
一方私は「自然分娩で陣痛を体験してみたい」などと、アトラクション感覚でいました。
この後、想像以上に過酷で、出産て本当に命懸けなんだと学びます。
さて、出産予定日の朝6時から陣痛が来て、夕方5時には病院に入院した私。
初めはまだ立って陣痛に耐える余裕もあった。
リラックスするためにCDを持参するよう言われていたので、プレイヤーを借りて音楽を聴きながら陣痛に耐えていた。
5時間経ち、夜10時になると助産師さんがLDRに来て、
「明日の朝7時に医師が診察しますから、それまで今夜はここで様子を見ましょう。電気暗くしますね」
と言って、間接照明に落として部屋を出て行ってしまった。。。
え。今夜私ここに泊まるの?この状態で?
半信半疑でいるけど、陣痛は止まってくれない。
相変わらず5〜15分間隔でくる陣痛。
LDRのベッドの上でそれに耐える私。
初めのうちは立って、動き回って、陣痛促進とか考えてたんだけど、
徐々に立ってるのも辛くなってきて、ベッドの上へ。
流れていたはずの音楽もいつの間にか終わっていた。
ロングブレスでイキミ逃しする事も出来なくなってくるんだね。
例えるならば、嘔吐する時、我慢したいのに、出来れば静かに吐きたいのに、
その気持ちとは裏腹に激しくオエっ!って胃が波打って吐いちゃうじゃない?
あんな感じ。
静かにスルスル〜っと下に赤ちゃんが降りてきてくれればいいのに、
何故か激しく下腹部?膣?肛門?辺りがぐわわぁーんとジェットコースターのように力強く押されて、
その勢いについて行かれなくて、冷静にロングブレスなんて出来ない感じ。
私は陣痛の波に合わせて絶叫する事で、耐えていました。
思い出すだけで、陣痛が来ちゃいそうな位、苦しかった。
夫に経過報告とか電話とかする余裕もなかった。
深夜2時辺りになると5分間隔で陣痛が来てたような。
朦朧とする中、激しく襲ってくる陣痛。
それに耐えるように絶叫する私。
波が過ぎると瞬時にイビキをかいて寝ている私。
5分おきにそんな事を夜中中してて、朦朧としてるのにイビキをかいてる事に気がつける感覚。
不思議な時間だった。
両隣のLDRからも陣痛に耐える声が聞こえてくる。
片方の人からは産声が聴こえてきた。
「産まれたんだ…」と思った。感動する余裕など無かった。
「あとは私か、もう1人の人か。私が先に産むぞ!」
なんて変な気合を入れていた。
一方で、いつ終わるのかわからない陣痛に耐え、しかもLDRに私1人で。
「私、今何に叫んでるんだっけ?やめられるならやめたい。でももう止められない。誰かー!!誰か来てーーー!!孤独で寂しいよーーー!!」
そんな気持ちで叫んでいた。
激しく叫ぶとたまに助産師さんが来てくれて、腰をさすってくれたり、テニスボールを膣と肛門の間辺りに当ててくれたりしてくれた。
神様に思えた。
陣痛の合間に何度も何度も助産師さんに「ありがとう」を言った。
気の遠くなるような、いつ終わるかわからないような長い夜も明けた。
背後にある大きな窓が明るくなるのを感じ、朝日が出てきたのを背中で感じる。
「やった!やっとだ。やっとお医者さんに診てもらえる!」
引き続き陣痛に悶えながらも、心の中でそう思った。
続きます…
